カケンの上海科懇服装検験修整/各種認証取得で信頼向上

2005年02月10日 (木曜日)

 【上海オフィス】日本化学繊維検査協会(カケン)が経営管理の委託を受けている上海科懇服装検験修整(上海科懇)は、検査機関としての信頼性を高めるために各種認証の取得活動を進めている。人材育成にも力を注いでおり、今年中には初めて現地スタッフを日本へ研修派遣、分析機器を使いこなせる人材を育てる。

 上海科懇は00年11月に取得したISO9001の更新を04年中に終えたのに続き、同年11月、品質や安全衛生・健康、経営管理の一定水準を満たす「CSM2000」(独TUV社が認証する総合管理システム)の認証を受けた。中国国内に流れる製品の検査にも将来的に対応できるよう準備する一環で、中国が国家基準として与える試験室認定「CNAL」を今夏までに取得するための活動も進めている。

 日本、欧米、中国では同じ検査項目のデータでも国によって基準が違ううえ、顧客によっても異なる。本国側で対応し、検査は生産地で、という流れのため現状は互いに参入しにくい。対日輸出製品への対応が90%以上を占めるだけに、今後、主に日系企業の中国内販向けの検査需要にも備えたい考えだ。

 上海科懇の品質検査発行証の数は04年、約8万7000件と前年比9%増えた。検査の委託総数は中国への生産集中とともに、現地検査によるリードタイムの短縮の要請を背景に毎年増加、「中でも上海周辺は付加価値の高い加工に対する検査の依頼が増えている」(五十嵐俊夫総経理)。

 94年の設立から人員も増え、現在は日本人9人、現地スタッフ136人。品質分析をする設備を使いこなせる人材の層を厚くしようと、年内には大学で化学を専攻した基礎知識のある現地スタッフ1人を東京または大阪へ研修生として送る予定だ。