日本企業の中国戦略/カケン
2005年04月15日 (金曜日)
CNAL認証に向け準備中
日本化学繊維検査協会(カケン)は、生産がグローバル化していることに対応、中国に香港検査所、上海科懇服装検験修整、無錫試験室、寧波試験室、大連試験室、青島試験室の6拠点を置いているほか、タイやインドネシア、韓国、台湾に提携機関がある。
韓国では韓国繊維技術研究所(KOTITI)、インドネシアはBVCPS、台湾ではBVCPS〈HK〉台湾、タイではCOPITとの業務提携だ。その拠点は国内外20カ所にわたり、幅広いネットワークで顧客の要望に応えている。「どこで検査しても同じ水準で行えるように、常に努力し続けている」と石塚琢夫専務。短納期対応が恒常化しているため、「品質・内容が高水準なのは当然。納期を最も重視している」と強調する。
カケンの中国における主力拠点である上海科懇服装検修整(カコン)はすでに品質面の責任について規定した標準規格「ISO9001」を取得していたが、さらに04年11月には、エコテック・ジャパンの協力を得て、総合監査管理システム「CSM2000」の認証を取得した。「CSM2000」の取得は品質だけでなく、環境、安全衛生・健康、社会的責任、経営システムの5項目について包括的に標準規格を満たしていることが、国際的に認証されたことを示すものだ。
また、現状は対日輸出製品への対応が90%以上を占めるが、今後は日系企業中心に中国内販向けの検査需要にも備えたい考え。このため、試験所認定制度「JNLA」の中国版である「CNAL」の認証に向けて、準備を進めている。同認証を取得することで内販向けの検査も本格的に行える態勢を整える。05年中には取得できる見通しだ。
カケンへの中国での検査依頼は、今年も増加基調を続けている。青島試験室と大連試験室は20~30%増加。カコンの品質検査発行証の数は04年、約8万7000件と前年比9%増だったが、今年も同ペースで増加している。一昨年にスタートした寧波試験室は分母が小さいこともあって、伸び率はさらに大きい。需要増に応えるため、青島試験室は4月から、駐在員を一人増やして5人にする。
カコンは94年の設立から人員も増え、現在は日本人9人、現地スタッフ136人。品質分析をする設備を使いこなせる人材の層を厚くしようと、年内には大学で化学を専攻した基礎知識のある現地スタッフ1人を東京または大阪へ研修生として送る予定だ。




