クラボウ「かりゆし」ウエア効果?

2005年06月06日 (月曜日)

 1日から始まったネクタイや上着なしで夏の職場を過ごす軽装運動「クール・ビズ」。小泉純一郎首相が初日に選んだのは「かりゆし」ウエアだったが、沖縄担当相を兼任する小池百合子環境相がかりゆしウエアを推進するなどの効果で、クラボウの月桃素材にも注目が集まっている。

 綿合繊事業部の加藤則道マーケティンググループ主任部員によると「環境省の一連の動きによる影響かどうか分からない」としながら、かりゆしウエア素材としてもアピールする“月桃”素材の販売量が「前年比で約2倍」と好調な売れ行きを示しているという。

 月桃は、東南アジアに分布するショウガ科の多年草。クラボウは、沖縄で栽培されている月桃の茎を原料にした糸を北条工場(愛媛県北条市)で紡績する。綿との混紡素材が中心で月桃の混率は5~10%程度。沖縄県衣類縫製品工業組合が月桃糸を、同組合の登録商標かりゆしを冠する衣服に採用し、昨年、沖縄県物産公社から本格的に販売を開始した。ちなみに「かりゆし」とは沖縄の方言で「おめでたい」という意味。

 昨年7月には綿合繊事業部でかりゆしウエアを金曜日のオンタイムに着用する“ナチュラルフライデー”を実施した。今年もナチュラルフライデーは行うが、かりゆしウエアではない、別の素材を使った衣類でアピールする予定。どんな素材かは、まだ秘密。