東レ/摩耗に強い撥水加工

2005年06月22日 (水曜日)

 東レは06秋冬向けに、摩耗に強い耐久撥水加工織物素材「キューダス―XR」を展開する。スキーやスノーボード、アウトドアなどのスポーツウエア用途を想定し、初年度50万メートル、3年後150万メートルの販売を目指す。同シーズン向けスポーツ素材の販売では、織物、ニットともに前年比5%増の販売を計画している。

 新素材は摩耗による撥水性能の劣化に着目し、新たな規格を設け開発した。従来の摩耗耐久性評価規格(ART摩耗法)を取り入れた撥水試験で、洗濯50回後、5段階評価の3以上を満たす。降雨時の撥水性を評価するブンデスマン法では、洗濯50回後、5段階評価の3以上を得た。

 同社が独自に開発した「撥水剤配向制御技術」を新素材に採用。従来の撥水加工に比べ、撥水剤を繊維表面に均一に、しかも約1・5倍の密度で固着させることができる。これにより、撥水剤の持つ撥水基が摩耗しても倒れにくく、撥水性を保つ。加工は産地の4~5社が手がける。

 鈴木秀利スポーツ・衣料資材事業部長は「生地値は従来の『キューダス』に比べ100円高くなるが、アウトドア分野は成長しており、十分なニーズがある」と期待する。05秋冬向けの織物販売でもスキー、スノーボードの落ち込みをアウトドアがカバーしているという。

 同社は、28~30日東京都中央区の本社、7月5~7日大阪市北区の本社で、「2006秋冬 東レスポーツメッセージ展」を開き、新素材などを紹介する。