評価試験でデータ蓄積/カケンの環境試験室

2005年07月27日 (水曜日)

 日本化学繊維検査協会(カケン)の環境試験室は、素材メーカーやスポーツアパレルなどのニーズに対応、湿度・温度を自由に設定できる同室の機能を活用し、新技術・新素材の開発に欠かせない様々な測定や、従来繊維の新たな用途開発のため必要なデータの測定、さらにはサーマルマネキンを用いた保温性評価など一連の評価方法の検討と基礎データの蓄積に力を注いでいる。

 カケンが環境試験室を大阪事業所内に開設したのは、今から2年前。「顧客のニーズに応え、国内企業の発展に貢献する」というのが、同室新設の狙いだった。

 環境試験室が現在行っている試験・測定は、サーマルマネキンを用いた保温性評価、サーモカメラを用いた表面温度の測定、人体の生理反応計測、光吸収・熱変換特性の評価、特定環境下での乾燥速度の評価――など。このほか同社独自の評価試験として吸湿発熱性、燃焼性、吸水・速乾性、熱特性――などの検討も進めている。

 このうちサーマルマネキンは、人体の放熱特性を模擬できる等身大の人体模型。全身を複数部位に分割することにより、部位ごとに供給熱量を制御できるように作られている。これを用いた保温性評価は、従来の織物ではなく、二次製品を対象とした試験、測定に、より近づけた評価結果が得られるのが特徴となっている。