新たな試みで販促強化/村田機械
2005年09月09日 (金曜日)
村田機械は今年1月、“紡績技術プロジェクト”を立ち上げ、新たな販促の試みを始めている。木村秀敏取締役繊維機械事業部長は「ハードだけでなく、ソフトにも力を入れる」考えで、革新空気精紡機「ボルテックス861」における糸作りのノウハウなどを研究し、「ソフトとハードの融合で顧客への新たな提案」を模索する。
同プロジェクトのメンバーは外部アドバイザーを含め、6人で構成する。木村取締役は、ボルテックスでの紡績を研究することで、今後の紡機の開発に活用するとともに「この方法で、このような糸ができることを示せば、顧客が紡機に興味を持つ可能性がある」と指摘。将来的には「糸のノウハウとともに、紡機を販売する」新たな企画提案型の販促を試みる。
同社は来月17日からシンガポールで5日間開かれる国際機械見本市「ITMAアジア2005」に参加し、アジアの展示会では初めてボルテックス861を出展する。紡機そのものよりも紡機から生産できる糸の特性などを大々的にアピールする」ことで紡機への興味を引き付ける。6月から開始したボルテックス専用のコアヤーン装置も合わせて展示する考えだ。