伊藤忠ITS/国内販売権を取得
2005年10月03日 (月曜日)
伊藤忠商事の中国繊維貿易会社、伊藤忠繊維貿易〈中国〉有限公司(ITS)は、このほど上海外高橋保税区企業に登記する日本企業として繊維業界で初めて「外商投資商業領域管理弁法」に基づく国内販売権認可を取得した。大月秀夫董事長は「これまでの中国における事業展開と将来性について高く評価されたもの」と、今回の認可について説明する。
ITSでは今後、昨年12月に取得している輸出入権とあわせて、本格的に中国での販売活動を行う。国内販売権が正式に認められたことにより、保税貨物と国内貨物の両方を取り扱うことができ、名実ともに商社活動を全面的に行える。引き続き税制上の優遇措置を受けることができるため、商社として大きな競争力を持つ。
同社ではこれまで力を注いできた対日輸出の現地生産管理をメーンに事業展開を充実させるとともに、「中国地場市場に根づいた国内販売、欧米など第三国へ向けた輸出業務の拡大にも努める」(大口和男総経理)方針だ。
北京地区については伊藤忠〈中国〉集団有限公司の子会社として伊藤忠華糖総合加工有限公司が、今年5月に内販権、7月には輸出入権の許可を商務部からすでに取得し、活動を行っている。