JFFイン上海2005・活力を探せ!(4)
2005年12月01日 (木曜日)
アパレルパーツも“工”機能
三景は中国内販の拡大と企業PRのために出展した。とはいえ、古田興司社長は「来場者がどのような商品に関心を持ったか。次のビジネスのヒントになるものを、展示会を通してつかんでほしい」と、約20人のスタッフに指示した。
上海清原の山田浩営業統括部長は、社名アピールが目的と話す。商品ではビジューパーツやプリント芯地(シンフォニーフェイス)が注目された。「デザイン付属はまだ現地調達が難しい。流通インフラも整っていない。流行に沿った高付加価値の付属品をいかにリーズナブルに供給するか」がカギとなりそうだ。
島田商事〈上海〉は、婦人服関係の来場者が多く、「紳士服関係は少なかった」(加固亮副経理)という印象だ。裏地では静電防止、速乾などの機能素材に関心が集まった。
テンタックは、RFIDタグの紹介と社名の認知度向上を目指した。「無線ICタグの説明をしたが、タグ経費はどこが持つのかといった現実的な質問も出た。仕組みが分からないという声もあったが、中国は世界基準に向かっており、必ず売れる」(中尾賢治上海駐在)と、まずは日系アパレルを中心に販売していく。
ザ・パックは「不織布の紙バッグ」(芦田則男第二事業部次長)が人気だった。紙バッグが、ブランド戦略の一環として使用されていることなどを説明。会場ではショッピングバッグ1000枚を配布した。
「来場者、出展者の両方が潜在顧客」というのは今回初出展だった小島衣料。元はと言えば、縫製が基幹業務。依然それは変わらないものの、顧客の様々な要望に応えるにつれて、パターンメーキングやグレーディング、縮絨・プリーツといった二次加工、検反など縫製の周辺業務の“工”の部分の機能がおのずと充実していった。中国進出済みの日系アパレルだけでなく、未進出企業、さらに中国のアパレル、小売りなどにこれらの業務も中国で請け負えるという機能を今回改めて示した。
例を挙げればパターン。「中国はほとんどがまだ平面パターン。人間の体は丸みを帯びている。立体パターンへの関心は非常に高い」(水上幸雄CAD事業部長代行)。大きな潜在需要があることを確認し、かつ宣伝できたことは大きな収穫だった。




