花粉症対策カーテン地発売/東レ合繊クラスター
2006年01月27日 (金曜日)
ナノテクで開発商品第1号
東レ合繊クラスター(会長=中山賢一小松精練会長)は26日、第一号の開発商品としてナノ技術による花粉アレルゲン抑制カーテン素材「アレルバスターカーテン」を開発し、2月から店頭販売が始まると発表した。花粉アレルゲン抑制機能を持つカーテンは世界初だという。
ナノテク素材分科会の中で開発を進めていた商品で、東レが原糸供給、ナノテク素材分科会に参加する東陽織物など8社が織布・編み立て、小松精練が加工と生地販売を行う。中山会長は、同クラスターから初めての開発商品が発表されたことについて「従来の枠組みを超えた協働の成果に満足している」と話すとともに、「現在も各分科会で開発を積極的に進めている。今年中に最低10件の新商品を発売したい」と取り組みを加速させる考えを示した。
「アレルバスターカーテン」は、積水化学工業が開発した花粉やダニなどのアレルゲンを抑制する特殊加工剤「アレルバスター」を、小松精練のナノ技術で加工した生地。加工剤の高機能フェノール系ポリマーがアレルゲンの周りを包み込むことでアレルゲン自体の形を変え、その活動を抑制する。小松精練の評価試験では、24時間で花粉アレルゲン付着量の約80%の活動が抑制されたという。
繊維の一本ずつに100ナ ノメートル以下の薄さで加工剤を被覆することにより、洗濯耐久性も最低20回は十分な機能を維持できるまで格段に向上した。原糸はポリエステル長繊維「セオα」などを使用している。
特許は関連含めて6件を積水化学と小松精練が共同申請した。また、日本アトピー協会からの推薦品マークを取得済みだという。
商品は有力カーテンメーカーを通じて、2月17日から全国の百貨店、スーパー、インテリアショップなどで販売する。展開するカーテンメーカーは百貨店を得意とするセルコン、専門店が主販路のカズマ、GMSを主販路とするユニベール、1万円オーダーカーテンなどを展開する東陽織物の4社。店頭価格は従来価格よりも約30%高い水準で、初年度10億円、3年後30億円の販売を計画する(店頭価格ベース)。生地販売量は初年度で10万メートル強になる見込み。
今後、衣料品や雑貨、寝装など幅広い用途に向けアレルゲン抑制型商品を展開する構えである。




