我が社が誇る/自慢の機能素材・加工

2006年02月28日 (火曜日)

クラボウ「プレビア」/機能が持続する撥水・撥油加工

 プレビアは「新世代機能加工シリーズ」の第一弾商品として開発した後加工素材。従来品よりも洗濯耐久性などの性能を高めている。汚れがつきにくく、仮についたとしても落ちやすい(SR性)「プレビア―リペレント(耐久撥水・撥油加工)」、汚れがつきにくくイージーケア性にも優れる「プレビアイージーケア(耐久撥水・撥油+イージーケア加工)」の2タイプをそろえている。

 同加工は(1)従来品に比べてソフトでしなやかな風合いが持続する(2)従来品に比べて洗濯耐久性に優れる―などの特徴を持つ。洗濯耐久性については、家庭洗濯30回後も十分な機能を有することを確認している。カジュアル、ワーキング、リビングなど多用途に展開する。今後も着用者の利便性に優れた「プレビア」のバリエーション(仲間)を増やしていく考えだ。

KBセーレン「優しっそアレルコート」/アレルゲン吸着不活性化

 「優しっそアレルコート」はアレルギーの原因となるアレルゲンを不活性化させる機能を持つ加工。抗菌性も有するうえ、ノンホルマリン対応も可能だ。花粉の付着を抑える花粉ガード加工(ノンホルマリンタイプ)での併用もできる。

 信州大学との産学共同開発によるもので、使用する加工剤がアレルゲンを吸着し不活性化する。

 同社によると、綿100%(80双)ブロード使いで、アレルゲン不活性化率は洗濯0回で91%、洗濯10回で88%、洗濯30回で85%。

 抗菌性も高く、静菌活性値は3.2(2.2以上で抗菌防臭性あり)を発揮する。

 価格は未加工品に比べて25~30%高。すでに、カーテン卸の新見本帳に採用が決定。寝装品や子供服などにも提案中と言う。

シキボウ「カウンターペインP」/花粉を吸着して働きを抑制

 「カウンターペインP」は花粉がつきにくく、付いても軽い振動で脱落させることができる花粉付着防止加工。脱落しきれなかった花粉についても、花粉アレルゲンを吸着してその働きを抑制する。洗濯耐久性に優れる点も特徴の一つだ。

 同社の試験(生地に模擬花粉を均一に付着させ、自社装置に生地をセットした後に軽くはたいてから観察)によると、レギュラー品の花粉減少率43%に対して、カウンターペインは95%までを脱落させた。洗濯30回後の生地についても75%と数値を確保する。

 また、未加工布では生地に付着した花粉が割れて、汗に溶け出した花粉アレルゲンが皮膚に浸透し、アレルギー反応が起こることになる。カウンターペインPは花粉アレルゲンを天然ミネラルが吸着することでその働きを抑える。

オーミケンシ「97.6F。」/快適な温度に調整

 97.6F。は特殊ポリマー(PCM)を練り込んだ温度調節レーヨン。PCMが温度の変化に対応して形状を変えることで衣服内の急激な温度変化をコントロールする。季節を問わず温度対応が可能のオールシーズン対応素材。練り込みであるため耐洗濯性にも優れる。また、ホルマリンなどの有害物質は含まれておらず、安全性にも優れるという。

 レーヨンに練り込んだPCMは、夏場に冷房が効いた部屋から外出するなど温度が上昇した際には融解し、熱を吸収する。逆に暖房が効いた部屋からの外出など気温が低下した際には固まり、凝固熱の放出によって衣服内の温度下降を抑えることになる。肌に接するアイテムほど高い効果が期待でき、インナーなどの用途で販売を伸ばしている。レーヨン以外の素材との交織・交編も可能で、幅広い素材バリエーションが可能。

小松精練「HOKUTO」/環境配慮型加工素材

 「HOKUTO」は環境配慮型加工素材の総合ブランド。「人が安全な素材に囲まれた生活環境づくり・星空がきれいに見える地球環境づくり」をメインコンセプトに、素材の安全性と地球環境の保護・保全に向けて開発した。

 第1ステージとしては、加工素材が安全あること。さらに第2ステージとして、環境に配慮した製造手法で加工されたもの――が条件になる。

 「HOKUTO」シリーズは現在、3品種。「HOKUTO―G」は製造工程中のVOC(揮発性有機化合物)排出量を90%以上削減した薄膜加工素材。

 「クリーンセラ」はシックハウスの原因物質の一つであるホルムアルデヒドを化学吸着させ、室内空間を改善する。「サボワール」は繊維表面の改質により耐久制電、耐久吸汗性、寸法安定性に優れるなどの特徴を持つ。

サカイオーベックス「アレルシール」/樹脂皮膜でアレルゲン抑制

 「アレルシール」は花粉やダニによる目のかゆみ、くしゃみ、鼻づまりなどのアレルギー症状の原因物質であるアレルゲンを抑制する加工。繊維表面に特殊樹脂を皮膜することで、衣服などに付着したアレルゲンを抑制することができる。

 既存の花粉ガード加工「ポルテクト」は花粉がつきにくく、付着した花粉も叩き落とすだけで落ちやすかったが、これにアレルゲンを抑制するコーティング加工を施し、さらに進化させた。耐洗濯性20回以上でも性能を維持する。

 一般的にアレルゲン抑制剤はポリフェノール系が多いが、アレルシールは無機系薬剤を使用。ポリエステル、ポリエステル複合素材使いで、ポルテクトとの併用により、寝具、インテリア、衣料などに幅広く展開する。

鈴寅「Masa」/ナノの厚みで金属コート

 Masa(マサ)はナノメートルの厚みで金属をコーティングする技術。1975年、世界で初めて繊維へのナノ金属コーティング技術スパッタリングとして開発した。以来、現在まで世界で唯一事業化に成功している。メッキや真空蒸着などの加工とは異なり、繊維の風合い、通気性を損なわないのが特徴だ。

 同社はMasa以外でも高い技術開発力を生かした加工も多い。その一つが、ポリエステル100%生地に対するオパール加工(抜蝕加工)である。防炎加工ができるため、従来のオパール加工では難しかった用途への展開が可能になった。もちろん、オパール加工を施した生地に、Masaのナノ金属コーティング加工も施すこともできる。

 同社ではMasaのような単一技術の独自化だけでなく、様々な技術を組み合わせた複合技術により、世界でどこにもまねできない生地の開発に力を入れている。