特集アジア繊維産業と日本3・検査機関編

2006年03月30日 (木曜日)

日本化学繊維検査協会/アジアで11拠点開設

 日本化学繊維検査協会(カケン)は1988年の海外進出以来、アジアにおいて11の拠点を設けている。うち、中国が5拠点。最近ではチャイナ・プラス・ワンもあって、ベトナムにも新拠点を設けた。

 カケンは88年に香港(カケン香港検査所)と韓国(KOTITI)に海外支所と提携機関を得た。「85年のプラザ合意以降の円高で、生産の海外移転が進み、現地での試験・検査の依頼に対応するため」に進出したもの。

 その後、台湾(BVCPS台湾)、インドネシア(BVCPSインドネシア)、タイ(COPIT)と進み、昨年8月にはベトナム(KVL)にも開設した。KVLは、韓国で提携しているKOTITI(韓国繊維技術研究所)がベトナム・ビンズン省のソンタン産業団地内に設けた試験室で、日本向け繊維製品の品質試験については、カケンが行うという提携関係である。

 一方、中国では94年の上海科懇服装検験修整有限公司を立ち上げ、青島、大連、寧波、無錫に試験室を設けてきた。試験を中心にした需要増で、4月に日本人スタッフを4人増員するとともに、試験部が内外支所を管理して試験水準の向上を図っていく。

日本繊維製品品質技術センター/検査指導が好評

 日本繊維製品品質技術センター(Qテック)は中国で、熟練した日本人検査員に縫製工場や検品工場を周らせ、検査指導を行っている。これが非常に好評で、アパレルメーカーなどからも現地で、社員に指導してほしいという要望が出ている。このため工場だけでなく、個人を対象とした講習会を日本国内や中国で開催することも検討している。

 Qテックは縫製工場に対して、品質管理技術、縫製技術、外観品質評価技術、検品技術などを指導し、これらの技術が優れている工場であることの証明(認証)を行う。ここへ来て再び、この認証制度を希望する工場が中国中心に増えている。官公庁向けユニフォーム縫製の受注などで、Qテックの認証が重要なためだ。

 また、青島試験センターが手狭になったため、4月上旬に移転する。移転先は山東省青島市 山308国道602号乙。移転により、青島試験場は1900平方メートルと、従来の3倍になる。これは中国にあるQテックの試験場の中で、最も広い。無錫の試験場も年内に、新しいビルへ移転する予定だ。

 近年は中国以外での縫製も増えているため、アセアン諸国に試験場を設けるなどサービスを拡充する必要があるかどうかの調査も進めている。