ダイワボウ、電磁波シールドで施工事業
1998年09月30日 (水曜日)
ダイワボウは、ノイズ研究所(本社・川崎市、藤垣正純社長)、村崎内装店(同・福井市、村崎肇社長)と共同で、電磁波シールド素材「メタックス」を主要材料にした「ウェーブ・シャット」を開発、既存建築物の電磁波シールド化事業を10月から開始する。初年度10億円(最終工事費ベース)の販売計画。
同事業は、既存建物の全室または一部を簡便な内装工事手法で電磁波シールド・ルーム化し、外部の電磁波の影響を低減させるもの。また、内部で発生した電磁波の外部漏れも防ぐ。
繊維に銅、ニッケルメッキを施し、周波数30MHz~30GHzの範囲で、40~60dBの減衰効果がある「メタックス」を使用。壁紙と両面テープを用いた乾式工法で貼り合わせる内装工事である。
このため、工事も簡単で短納期対応が可能。顧客の要求に合わせて窓などの開口部や電気設備も極力施工前の状態に復旧できる。目的や要求シールドに応じた設計、施工ができ、一般的には30dB(30分の1に減衰)、40dB(100分の1に減衰)程度の効果を有する。
工事費も、1平方メートル当たり1万数千円と従来工法に比べて安い。施工前後の特定評価測定は、ノイズ研究所が実費で行うこともできる。対象は大手建設会社と一線を画するため、既存建物に限定した。
販売は3社それぞれに行い、全国の電気・電子機器販売代理店や設計事務所をチャネルとし、企業、学校、家庭などの内装工事を行う。