東レ/保湿成分配合素材を開発

2006年07月11日 (火曜日)

 東レの短繊維事業部トレロン課はこのほど、保湿成分を配合したアクリル・レーヨン混紡糸「ミルキーモイスト」を開発した。06秋冬向けから、インナー用途を主体に、シーツなど寝装にも展開し、50トンの販売を計画。

 07秋冬は、靴下やアウターにまで用途を広げ、150トンを見込む。

 ミルキーモイストについて、永井達也トレロン課長は「カットソー素材として定着しているレーヨン混紡糸の新素材」と期待。同じくレーヨンとの混紡糸「ソフトサーモ」に並ぶ大型素材に育てる考えだ。

 ミルキーモイストは、マイクロアクリル「シルウォーム」とダイワボウレーヨンの牛乳タンパク練り込みレーヨン「ミレー」との混紡糸。

 ミレーは8種類の必須アミノ酸を含め、18種類の天然アミノ酸を持つ。セリン、アラニン、リジンなど天然保湿因子であるアミノ酸も含まれる。また、天然アミノ酸の働きにより、緩やかな抗菌作用も期待できるという。

 同課は、8月30日~9月1日、中国の上海市で開かれるスピンエキスポに出展し、ミルキーモイストを出品する。そのほか、抗ピル素材の「コーピロン」やシルウォーム、吸湿発熱素材「ウォームサーバー」や遠赤外線素材「ダイナホット」なども同展で紹介する。