伊藤忠「セルジオ・タッキーニ」/07春夏からライセンス

2006年07月28日 (金曜日)

 伊藤忠商事はこのほど、イタリアのしにせスポーツメーカー、タッキーニ・グループ社と「セルジオ・タッキーニ」ブランド製品の日本市場における独占輸入販売権とマスターライセンス権に関する契約を結んだ。

 主力アイテムのメンズ&婦人アパレルを展開するアシックスユービッククリエイションを加えた3社のパートナーシップを強化し、2007年春夏から本格的な拡販戦略に乗り出す。27日、同社繊維カンパニーの佐々和秀執行役員ブランドマーケティング第一部門長らが会見で発表した。

 セルジオ・タッキーニは、イタリアを代表するテニスプレーヤー、セルジオ・タッキーニ氏が1966年に立ち上げたスポーツアパレルブランド。テニス分野を中心に業容を拡大し、80年代にはジョン・マッケンローをはじめ世界のトッププレーヤーが着用、一世を風びした。その後、ゴルフ、スキー、マリンなどレジャースポーツウエアに進出し、現在はスポーツラインに加え、欧州テーストのライフスタイル分野も確立、スポーツテーストをベースとする総合ファッションブランドとして人気を得ている。今年、ブランド生誕40周年を機にグローバルなブランド戦略の再構築に乗り出した。

 従来、日本で事業展開してきたセルジオ・タッキーニ・ジャパンは8月末に解散する。伊藤忠が商権を全面的に引き継ぎ、06秋冬から新体制で知名度向上と販売拡大を目指す。同社はアパレル分野のほかにシューズ、バッグ、スイムウエア、キッズウエアからタオル、ソックス、革小物などの雑貨、アクセサリーまで総合的な展開を図る。

 06秋冬シーズンを移行期とし、サブライセンシー企業の選定を進め、07春夏シーズンから本格展開に乗り出す。初年度小売価格ベースで15億円の売り上げを見込み、3年後に同50億円を計画する。

 アシックスユービッククリエイションが企画、製造するテニス、ゴルフを中心としたスポーツ用アパレルとスポーツテーストを持ったファッション用アパレルは、アシックスを通じて百貨店、スポーツ専門店、プロテニスショップ、ゴルフ専門店などで販売、市場拡大を図る。