カケン大連試験室/毎年30%の伸び
2006年09月22日 (金曜日)
日本化学繊維検査協会(カケン)の大連試験室は、2002年11月から業務を開始したが、05年から取扱量は前年比30%の伸びをみせている。伊藤弘光所長は「10年くらいまで毎年この伸びを見込めそうだ」という。
大連試験室は現在、日本人3人、現地スタッフ18人に、提携先の遼寧出入境検験検疫局のスタッフ12人と、33人の体制で試験業務を行う。遼寧省の日系の試験室はカケンのみ。物性、耐洗濯性、染色堅ろう度、安全性などの試験を行い、恒温恒湿室も備える。
大連の縫製品輸出(金額ベース)は日本向けが50%で、韓国20%、欧州15%、米国15%という比率。これが北京・天津では欧州向けが50%、米国向けが30%、日本向けは20%である。こうした地域性もあり、日本向け商品の試験が中心だ。大連は縫製基地であるが、素材供給力はない。このため、素材は瀋陽、山東省、上海など中国各地から集まっている。