東リと三菱レイヨン/カーペット事業譲渡合意

2006年10月06日 (金曜日)

 東リと三菱レイヨンは5日、三菱レイヨンのカーペット製造子会社である三菱レイヨン・カーペット(MRC、東京都中央区)の製造事業を東リに譲渡するとともに、販売を継承する新会社を両社共同出資で設立することに合意したと発表した。

 MRCは業務用タイルカーペットを中心に製造販売し、2005年度の売上高は42億~43億円。この数年、製品価格の下落や主要原材料高騰で収益性は悪化。営業赤字を強いられていた。三菱レイヨンは昨年来、繊維事業の構造改革を進めており、カーペット事業場もその一環になる。

 東リが引き継ぐ製造事業はMRC子会社であるMRM岐阜(岐阜県養老郡)で、従業員数は約50人。東リはカーペット製造を子会社化しており、MRM岐阜もその体制を踏襲する。今後、各生産子会社での玉融通などを含め効率化を推進し、初年度からの営業黒字化を目指す。

 新販売会社は資本金5000万円で、出資比率は東リ80%、三菱レイヨン20%。社名はダイヤ・カーペット(仮称)で、本社は東京都港区に置く。11月中旬に設立し、12月から営業を開始。次年度からMRCの05年度並みの売り上げを計画する。新会社では東リ商品の販売代理店業務も行う。