東レ・ブラジャー向け素材/ハイパワー化切り口に

2007年01月31日 (水曜日)

 東レはブラジャー用素材の分野で「薄肉化」「ハイパワー化」を切り口とした商品開発を進め、原糸の機能だけでなく、「製品にした際に特徴が出せるようファブリケーションの部分で表現していく」(大矢光雄長繊維事業部長)考えだ。

 「薄手でアウターに響かない」というニーズに対し、細く強い糸が求められている。この分野にナイロン66「ミラコスモ」、より薄手で高強力な「スーパーミラコスモ」などを投入。また、肌触りの良さを求めるニーズに対しては1D以下のナイロンなどマイクロファイバーの開発に力を注ぐ。

 また、「練り込みのナイロンに強みがある」とし、吸湿素材「キュープ」などを重点素材に機能性を切り口にした提案を強める。ポリエステルではポリマーだけでなく、高次加工、仮撚りを含めて機能性を訴求。吸水速乾「セオα」、超マイクロファイバー使い接触冷感素材「ミクロビエント」、特殊捲縮付与により優れた接触冷感を実現した「クールモーション」などを投入する。ミクロビエントはポリエステルリッチ、クールモーションは綿混主体の展開となる。