伊藤忠〈タイランド〉/製品事業順調に進展
2007年02月08日 (木曜日)
【バンコク7日=吉田武史】伊藤忠〈タイランド〉は「製品化比率の向上」に取り組む。タイ国内と周辺諸国を活用した(原料から縫製までの)一貫オペレーションの構築が進んでおり、中高級品を中心に順調な進展を見せている。
同社はタイ国内以外にミャンマー、カンボジア、ラオス、ベトナムを縫製地として活用。なかでも最近はミャンマー縫製が増えている。製品事業のうち輸出は対日とその他地域が5対5の比率で、その他地域のほとんどを欧州が占める。欧州向けではスキーウエアなどの高機能衣料が順調だ。タイ国内向けでは日系工場へのユニフォームやシャツの供給が増加している。
西川健彦織物・製品部長代行は、「良い生地を縫製加工賃の安い周辺諸国で製品化することによって、トータルでのコスト削減と、商品価値の向上という両面を追求する」とし、今後も中国品との差別化を志向する。また、「世界的なメガブランドは価格よりも商品の安定供給を求める傾向が強い」ことから、中国との競争についても、タイとその周辺地域に優位性があることを強調する。
今後は伊藤忠〈タイランド〉をインドシナ半島での統括会社と位置づけ、周辺諸国(ヤンゴン、ビエンチャン、プノンペンに事務所)との連携による企画提案型のオペレーションを進展させる。また、インドネシアとは「長い間ライバル関係にあった」が、最近は相互補完関係による商品開発が一部で進んでいるという。
同社の製品事業は一時停滞していたが、周辺諸国が「チャイナプラスワン」の縫製地として注目を集め始めたことや、衣料用紡績糸など原料販売事業の不調を受け、近年は製品事業の再構築に力を注いでいる。




