クラレ/営業利益410億円達成へ
2007年02月16日 (金曜日)
原燃料高価格転嫁は70%
クラレの和久井康明社長ら首脳は15日、東京で会見し2006年度通期業績について、売上高3850億円(前期比2・6%増)・営業利益410億円(同7%増)という中間決算発表時の予想と「大きなそごなく着地できる」と語った。第3四半期までの決算では繊維事業が前年同期比で苦戦しているが、ポバールフィルムなど化成品・樹脂事業の好調で補う格好だ。
業績を左右する原燃料価格については、原油1バレル50~60ドルの間で「高位安定するのでは」と期待も込めて述べ、価格転嫁は長期契約の制約やタイムラグで順調に進まない面もあるが、「通期ではカバー率70%になる」見通しである。
繊維事業の苦戦は原燃料高騰の影響が大きい。ビニロンは長期契約が多いため価格転嫁が進まず、人工皮革「クラリーノ」は主力のスポーツ靴用途でウレタンなど底部材の値上がりを吸収するためアッパー部材を安価な合成皮革で代替する動きがあり販売数量が減少した。
7億円を投じ、年産600トンから1000トンに増設を決めたポリアリレート系繊維「ベクトラン」について浅葉修常務・繊維カンパニー長は「ポリエステル系でそ水性があるという特徴を生かし、他のスーパー繊維と競合しない用途を開拓していく」と語り、新プロセス開発と並行しながら3000トンへの増設を視野に入れていることを明らかにした。




