ごえんぼう

2023年11月20日 (月曜日)

 今から約7万年前、インドネシアのスマトラ島にあるトバ火山が大噴火し、地球に寒冷化をもたらした。一説には人類が衣服を着るようになったきっかけを与えたとされる▼先週開かれたシキボウとユニチカトレーディングの合同総合展で「衣服の起源」として、「毛皮を覆うだけでなく針と糸による縫製が始まった」トバ事変のことが紹介されていた。衣類の変遷を見直すことで、時代に適応した素材の進化を発信しようという、なかなか印象深い試みだ▼この10年を見ても大きく変化した。特にユニフォーム業界を変えたのが電動ファン(EF)付きウエア。バッテリーの進化もあるが、酷暑によって夏の工事現場にもはや必須のアイテムとなった▼急に寒くなってきた。最近は春と秋を感じる期間が極端に短くなった。そのことは衣類の進化にどのような影響をもたらすか。変化こそ新たな発想を生み出すチャンスでもある。