ごえんぼう

2024年03月27日 (水曜日)

 オーナー企業社長氏が現状を、「自身初めての壁」と表現する。社長就任以来の数年間、業績は右肩上がり。何ごとも楽観的かつ前向きに捉えてきたが、「今年はシビアに行く」と初めて慎重な言葉を口にした▼あらゆる仕入れコストが上昇し、利益を圧迫していることが理由。想定以上の上がり幅だったため直近業績は赤字転落の危険もあった。今年は在庫指標などを見直す守りの一年とする▼3月は卒業シーズン。保護者コーチを務める少年サッカーチームの6年生も卒団式を迎えた。多くの子供を見てきて実感するのは、成長のタイミングはそれぞれだということ。Cチームでくすぶっていた子が何かをきっかけにAチームで活躍することも珍しくはない▼冒頭社長氏は「初めての壁」をどこか楽しんでいるように見えた。企業の成長にも、おそらくタイミングという要素がある。再びの成長へ、興味深く「守りの一年」を見守りたい。