繊維ニュース

マルヤス 無駄なくす計量混合装置

2024年04月01日 (月曜日)

 計量装置など製造販売のマルヤス(愛媛県新居浜市)は、プラスチックやフィルム分野で実績のある計量混合装置「まぜコン」を合繊原料の混合など繊維分野向けにも拡販する。

 同社は長年、プラスチックやフィルムの製造現場に押出量の計量装置を提案するなど無駄を省く提案を続けてきた。まぜコンは販売開始から20年、2500台以上の販売実績を持つロングセラー商品。精度が高く安定した混合能力に加え、混ざり残り原料の削減効果などが評価され、プラスチックやフィルム分野で実績を築いている。混ざり残り原料は原料そのもののコストに加え、保管場所や作業時間などで無駄が生じていたと言う。

 まぜコンは、攪拌(かくはん)体を持たず「アリ地獄機構」により原料を絡め、常に一定割合で押し出し機に投入する。攪拌体がなくなるので、撹拌することで発生する静電気による混合分離も形状差や比重差が原因での混合分離も起こさない。

 さらに押し出し成形機に直接設置することで、混ぜたものを空送する必要がなく、空送時に起こる静電気や混合むらの発生を防ぐ。また混ざりの残り原料や製品切り替え時のロスを削減する。

 一つの装置で主原料と混合原料合わせて7種まで混合可能。それぞれに計量構造を持ち、原料の比重、形状がバラバラでもそれぞれ正確に混合できる。1対1の大容量混合から千対1といった大きく違う配合比率でも対応可能だ。